まめはな雑記

台湾迷の日本人による、旅行記、読書録、その他メモ。台湾以外のネタも少々含みます。

【文化】大甲媽祖巡礼

台湾では、航海の神様である「媽祖」様が多くの地域で信仰されている。

多くの媽祖廟があり、ポンフーには最大の媽祖像があるし、媽祖様が流れ着いた島は「馬祖」という名前がついている(もともと媽祖だったが、国共内戦のときに馬祖と改名された)。

詳細はこちらから。

宗教のテーマシリーズイベント > 交通部観光署

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そんな媽祖さまが、台中から彰化、雲林、嘉義の4つの県市を巡礼する年に一回のイベントが4月に開催された。大甲媽祖巡礼といい、台湾最大の宗教行事だという(参考)。知識としては知っていたけど、今回たまたまタイミングがあい、沙鹿の巡礼を見ることができた。

今回、たまたま台中に来ており、電車に乗った際に、車内に巡礼に来たと思しき方がたくさん載っていたので、ついていくことにしたのである。みなさん、カバンや帽子にワッペンをつけていたり、カバンに道具が入っていたり(大きいので鞄が閉まらず見える)、あと全体的にスポーティーな格好の人が多かった。

調べたところ、媽祖様が実際にくるまでに数時間もあるが、すでに道にはたくさんの人がいた(この理由を後から知ることになる)。ちなみに、媽祖様の現在地はウェブサイトやアプリで確認できる。意外とハイテク。

媽祖様の現在地を示してくれるアプリ

巡礼コースには、たくさんの企業や団体が、巡礼者むけに軽食やドリンクをふるまっていた。無料で、人の流れに乗って自分もちゃっかりいろいろいただいてしまった。

ファミリーマートのコーヒー提供ステーション

いただいたとうもろこし

この廟では冬瓜茶をいただいた

そしていよいよお神輿を拝見。

媽祖様が廟に到着したところ

人が多すぎて媽祖様みえず

中央にお神輿がある

媽祖様がお通りになるとき、爆竹が鳴り響くので、それで媽祖様が近づいていることがわかるようだ。なお、爆竹は爆発したともしばらくくすぶっているので、踏みつけるようにして歩くのは避けたほうが良い。

n分後に着火するばくち

巡礼は、各廟を巡りつつ、その間の道で、参加者が神輿の下を潜る(厳密には媽祖様がのった神輿が動くので、神輿に潜っていただく)のだが、知識として知っているのと、実際見るのではインパクトが違ったた。びっくりするくらいの人が並んでいて、どこか並べるところないかしらと思ったものの、20分歩いても列が途切れず、タイムアップ。媽祖様のいらっしゃるだいぶ前から人がきていたのはこのためだったのかと通関。淳レはにわかものでも参加できるが、お神輿をくぐることに関しては、行き当たりばったりでは難しかった。

お神輿にくぐってもらうために並ぶ人たち

どこまでも続く行列

とはいえ、日本であまり馴染みがない媽祖信仰の真骨頂を目にして、台湾と日本は似ていると言う話もあるけど、全く違うところもあるのだなあと感じた。これが理解できたら本当の「異文化理解」なんだろうなあ…。直に見ると、信仰心を根底まで理解することは、違う信仰のもとで育った自分には、いくら日本人がクリスマスの一週間後に初詣に行く文化をもつ柔軟な民族とはいえ難しい。それでも、異文化を尊重する姿勢は持ち続けたいと思った。

ちなみに、この話を中文の先生にしたところ「すごくラッキーですよ!」とのこと。実は、米占いによると、今年はいろいろ要注意の年で、実際良くないことが続いていたタイミングだった。お神輿のしたはくぐれなかったけど、媽祖様を拝見して厄除けできた...と思いたい。

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おまけ

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