1泊2日の北竿旅行では、台湾好行というバスを利用して観光をした。
今回は、そのツアーでどこに行ったかをまとめたい。
ちなみに、北竿ってどこだ、という場合は以下の記事を参照。馬祖列島の島の一つである。たぶん、台湾の地図をちゃんと見たことがある人でないと、知らないんじゃないかと思う。
バス事情については以下の記事を参照。台湾好行のバスは午前と午後に1本ずつ走る。
出発地点
バスは北竿空港から歩いてすぐの場所にある塘岐總站というバス停から発射する。
戦争和平紀念公園
※2023年9月時点では、主題館は修理のため閉鎖されていた。
公園にある景観台から、ちょうど30分ほど前に着陸した空港や、おとなりの南竿という島を見た。この写真には写っていないが、角度によっては軍事拠点も見ることができる(迷彩柄って自然に溶け込むんだなということがよくわかった)。
塘后道沙灘
5月ごろには「藍涙」とよばれる夜光虫によって、夜の海が青く光るらしい。
今回は時季外れかつ暑すぎたので、ビーチはチラ見しただけで終了(笑)
ちなみに、このビーチには鳥の像があった。
アジサシ(燕鷗)の一種で、くちばしの先と頭の先に黒い部分があることから、黑嘴端鳳頭燕鷗とよばれている。
2000年に一度絶滅したといわれていたが、馬祖で再発見されたことから、現在は県鳥となっている。島の街頭や標識を見ると、結構この鳥のかたちの像があっておもしろい。
この鳥の保護区は馬祖にいくつかあるが、いわゆる観光地とは離れているので、今回は像を見るにとどまった。
(出所)交通部觀光署馬祖國家風景區
https://www.matsu-nsa.gov.tw/Articles.aspx?a=2921&l=1
https://www.matsu-nsa.gov.tw/Articles.aspx?a=2875&l=1
橋仔聚落
かつては馬祖の商業港だった集落。人口が数千人だったこともあるそう。
※バスガイドさん曰く、現在の北竿の人口は3,000人とのこと。
なお、現在もここには港の機能があり、台湾梅花鹿で有名な大坵島などにいく船はここから発着する。
壁山
馬祖列島の中でもっとも高い山(標高は298メートル)。
景色が良いが、かなり風が強いので、帽子が吹き飛ばされないように注意が必要。
空港がよくみえる。島の面積に占める空港の割合が大きいなと思った。
ちなみに、この山に行く道がかなり急かつカーブがきつかった。
バスガイドさん曰く、この付近は事故が多く(しかも北竿には病院が1つしかない)ため、大けがをすると治療が少々大変になることから、慣れない人はバイクではなくバスで観光するケースが多いそうだ。
坂里大宅
百年以上の歴史を持つ伝統的建築。清朝と同年代ごろに、馬祖に移り住んだ王氏の住宅で、歴史の中で軍隊に徴用されたこともある。
現在は、王氏が馬祖国家風景区に管理を委託している。
中に入ることもでき、伝統的な住居をみることができる。
なお、隣には民宿があり、この住宅と同じタイプの建築に宿泊することもできる。
民宿については以下の記事参照。
ビジターセンター
坂里大宅の向かいには交通部のビジターセンターがあり、北竿の紹介ビデオ(なんと日本語もあった)を上映してもらえる。お土産コーナーもある。
芹壁聚落
花崗岩で作られた伝統家屋が残るエリア。別名、馬祖の地中海だそう。
伝統家屋の特徴は、壁が花崗岩でできていること、屋根瓦を抑える石が置いてあること、壁に軍事標語が刻まれていることだそう。
たしかに、軍事標語、たくさんみかけた。
ちなみに、ここには民宿が多く、ツアー参加者の中にはここに宿泊するという方も何人か含まれていた(その場合、ここでツアーを抜けることもできる)。
また、この集落からは、亀島も見渡せる。
ここでツアーは終了(まだあともう一か所、白沙港も行くことができるが、今回は民宿の場所とチェックイン時間の都合上、ここまでの参加になった)。
14時に開始し、16時半ごろに終了したので、2時間半で島の観光名所をほとんど巡ったことになった。
感想
ツアーはなかり効率よく島を回ってくれるので、バイク運転ができないまたは不安がある場合は利用するといいのではないかと思う。
1日に2回しかないので、フライトや船の時間とすり合わせる必要はあるが、そこまで長い時間はかからないし(2~3時間)、何なら途中離脱も可能なので、かなり柔軟なツアーだと思った。
なお、途中離脱について補足すると、このツアーはその場でお金を支払う。といっても、最初に全額払うのではなく、バスが各所にめぐってくれるので乗車する都度、交通カードをピッとかざして料金を支払えばよい。だから、途中で降りたらその分の料金だけ払うことになる。とても効率が良い。
そして、中文ができるのであれば、ガイドさんが観光地の解説をしてくれて理解が深まるから楽しい。日本語でとなると、個別にツアーを申し込むとか人を雇わないと無理そうだが(実際、観光しているときに、日本語を話せるガイドさんを個別に雇っている日本人グループ客にすれ違った)。
半日~1日くらいで北竿をひとおおり見たい、という場合にはぜひおすすめしたいツアーである。
おまけ
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最後までお読みいただきありがとうございました。