まめはな雑記

台湾迷の日本人による、旅行記、読書録、その他メモ。台湾以外のネタも少々含みます。

【旅】台湾好行バスで南竿ツアー@馬祖

先日、2泊3日で、また馬祖に行ってきた。

前回は北竿という島に行ったが、今回は隣の南竿という島に行った。

馬祖ってどこ、という方は、こちらに過去のブログをまとめているのでぜひこちらから。

dou4hua1.hatenablog.com

南竿は、面積も人口も北竿より大きく、県庁舎などの施設もある。

ただ、北竿と同様、島に坂が多く、バイクに乗れない私が、限られた時間で効率よく観光地を回るためには台湾好行を使うしかない、ということで、今回もお世話になった。

台湾好行とは、台湾じゅうをめぐっている公共バスだ。

馬祖に限らず、現地でバイクなどに乗れないかつ、タクシー代は節約したいタイプの旅行者にとっては非常にありがたいサービスである。

台湾好行の南竿ツアー概要

南竿は、島が大きいこともあり、北竿と異なり、午前と午後で、ツアーの内容も集合場所も異なる。そのため、内容を確認したうえで予約する必要がある。

午前のツアーは8:30開始、午後のツアーは13:30開始なので、参加をする場合は、これに間に合う飛行機または船を手配するのがいいだろう。

ツアーの詳細は以下のHPから確認できる。料金は、午前も午後も、1人300元だ。

台灣好行@馬祖

また、同HPでは運行予定も公開されている。

南竿の場合、土曜日はバスがある。ただ、それ以外の曜日については、オフシーズンにあたる10月~3月は、予約がない場合はバスが運行されない。

上記のカレンダーでは、緑の部分はバスの運行が確定しているが、黄色は予約があれば運行する、という表示になっている。

オンライン申込

台湾好行のHPから、ツアーに申し込むことができる。

このときに、もしツアーの出発地点と、宿泊場所などが離れている場合は、お迎えを依頼することが可能だ。

申込ページの「是否需要接駁車」というところで「需要」を選択すると、ピックアップ地点が出てくるので、希望する場所を選択する。ホテルなどに迎えに来てくれるわけではない点は注意が必要だ。

ちなみに、ピックアップを頼むと、バスがきたときに、ドライバーさんまたはツアーガイドさんが「来ましたよ~」と電話で連絡してくれる。

申込画面

申込が完了すると、SMSにメッセージがとどく。ただし、メッセージには、何月何日の午前/午後のツアーを申し込んだ、という情報しか記載されない。ピックアップを頼む場合は、自分がどの場所を選び、その場合の集合時間は何時か、メモしておく必要があると思った(個人的に、この点はSMSに改善の余地ありだと思う)。

午前のツアー

午前のツアーは、福澳港でピックアップしてもらった。

本題に入る前に、実は前日に、運転手さんが「ガイドさんと介壽公車總站で合流するが、そこに市場があるので、よければそこで朝ご飯を買うかい?」と連絡をくれた。

ちょうど行きたいが、交通の便が悪くて行けないと思っていたところだったので、お言葉に甘えて、早目にピックアップしてもらい、朝ごはんを食べた。

介壽公車總站にある獅子市場

媽祖名物、継光餅。兵士の携帯食だった。

そしてここでガイドさんと合流+空港でほかのツアー参加者をピックアップし、ツアー開始。以下は訪れた順にさっくり概要を紹介。

馬祖酒廠+八八坑道

お酒が醸造されているトンネルと、工場を見学できる。工場は、製品ラインナップと過去の製造商品や、簡単な製造工程を紹介している(現場には入れない)。

八八坑道

老酒がねむっている

老酒や高粱が眠るタンク

工場

朝一で58度の高粱試飲は、目がさめた

商品の購入も可能

240大砲連

米国から提供された、台湾の現役の大砲の中ではいちばん口径が大きい(240mm)のもの。ここは参観時に身分証の提示が必要かつ、一部が撮影禁止のため、ガイドさんの指示に従う必要がある。

大砲

弾だけで165キロある

これ一発で、サッカー場がふきとぶらしい...。

北海坑道

船を隠すために花崗岩をほってつくられた洞窟。潮の満ち引きにより、歩道が歩けない場合があるので確認が必要。ウミホタルが見られる時期は、ここはすごく混雑するらしい。

トンネルを作っていた当時の様子(再現)

外国人の場合は、150元で船に乗れる(県民、高齢者割引などあると、もうちょい安く乗れる)。支払いは現金。

波がほぼないので、静かなクルーズだった

大漢據點

かつての軍事拠点。この部屋は寝室、銃撃室など、解説があった。

通路

鐵堡

花崗岩礁をそのまま軍事拠点にした、めずらしい場所。いまは橋がつけられていて、一般人も入ることができる。

長い階段を下りていく必要あり

入り口。51というのは、各拠点にふられた番号を指す。

津沙聚落

馬祖の伝統的家屋が残っている場所(一部はリノベーションされて民宿になっている)。

右側が、伝統的な建築

ここでガイドさんおすすめのご当地グルメをいただいた。

老酒。そのまま飲んでもいいし、麺のスープやコーヒーにちょっと入れてもいいらしい。

酒粕のおこわ。なんと、甘い。

午後のツアー

午後のツアーは、午前と比較すると、媽祖様にまつわる場所をより多くめぐる内容になっている。

天后宮

媽祖様が眠る場所。中に棺もあった。

繊細で力強い彫刻が美しかった

媽祖巨神像

馬祖といったらこれ!といってもいい、媽祖様の像。丘の上にあるが、バスなら楽勝(でもちょっと階段上る必要あり)。

藍眼淚生態館

馬祖は藍眼淚(ウミホタル)が観察できることで有名。その生態や、馬祖の自然について紹介している。

キャラの頭頂に、前総統のサイン

雲台山

南竿で一番高い山。

景色が良いと中国が見えるそうだが、このひは曇天のため見えず。

ちなみに、馬祖で一番高い山は、北竿にある壁山(こちらは北竿の台湾好行で行くことができる)。

なお、ここには軍事情報館があり、身分証を提示すると入館できる。館内は一切撮影禁止なので要注意。個人的には、横浜の海上保安資料館みたいな感じだなと思った。

軍事情報館の壁

民俗文物館

馬祖のことがよくわかる博物館。台湾好行のツアー参加者は無料で入れるので、ツアー参加が断然おすすめ。

外見

伝統家屋の展示

台湾で発見された、先史時代の人骨(屈葬の状態)。
台湾で見つかった人骨の中では、年代が最も古いとのこと。

勝利堡

軍事拠点。ここもいろいろな部屋を覗いて、解説を読める。

外観

南竿の軍事拠点一覧。こんなにもあるとは...

所感

午前、午後のツアーに参加し、南竿の主要な観光地を巡ることができた。ツアーに参加していると、一部の博物館の入場料が無料になるので、お得だった。

また、バスガイドさんと運転手さんも親切で、写真をたくさん撮ってくれるし、おすすめのお店も教えてくれる。ありがたい。

個人的には、①水分、②身分証、③現金(お土産、一部の入場料)は持参必須だと思う。また、主要観光地には比較的綺麗な公衆トイレがあるので、その点は心配不要だ。

なお、今回ツアーに含まれていなかった、勝利山荘や、牛角集落、枕戈待旦は、空き時間に個人で観光した。

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おまけ

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最後までお読みいただきありがとうございました。