先日、台東の池上にでかけた。
池上は、台東の北部にあり、米どころといわれる。調べたところ、台湾の総生産量に占める割合は1.2%とのことで、圧倒的な生産量を誇るというわけではないようだ。
(出所)国家発展委員会
とはいえ、米どころといわれだけあり、駅から少し歩くとすぐ田園風景が広がった。
田んぼがひろがる地域だが、駅前には飲食店が並ぶエリアもある。今回はそこにある悟饕池上飯包文化故事館で食事をとった。悟饕池上飯包は1999年にこの名前になった弁当屋さんで、台北など他地域でも店舗を展開する飲食店である。
ただ、池上には、この「ストーリー館」と呼ばれる付属施設があり、池上飯包の歴史などを学ぶことができる。池上飯包は、台湾東部の移動時間が長いことから、乗客の空腹を満たすために駅のホームで食べ物を販売したことが始まりで、いまでいう駅弁にあたる。そのため、施設に電車の装飾もある。
メニューは写真のような感じ。
今回は、左上の「正宗池上飯包」を購入した。「正宗」は本場の、とか、正当な、と言った意味合いである。
飯包にかかっている紙のうらには、おかずの説明が書かれている。全体的に茶色いが、高菜や漬物など、野菜も入っている。おかずは味がしょっぱめでおいしかった。そして、何より米がおいしい。味というよりも、食感が普段食べている米よりももちもちと粘り気があって、日本で食べる白米に近い印象だった。
店の一階は飲食およびお土産物販売エリアだが、二階は飲食と池上飯包の説明エリアになっている。
2階の展示エリアには、池上飯包のおかずや、その形の変遷などが説明されている。
ここで、池上飯包がなぜ「弁当」と呼ばれないのかがなんとなくわかった。初期に販売されていた時、米とおかずを写真の様に包んでいたようだ。ちなみに価格は1.5元。インフレすごいな。
第二代から、包むスタイルではなく、箱スタイルになったようだ。
おいしくご飯を食べて、展示を見て適度に腹ごなしと休憩もできる(しかも屋内で涼しい)ので、池上にきたらぜひ訪れてみてほしい。
お店の場所はこちら
ほかにも、池上には、かの有名な直線道路「伯朗大道」などの観光名所もある。サイクリングがしやすい場所なので、自転車にのって運動したあとにこうした弁当を食べると、エネルギーと塩分が補給できてちょうどよいと思う。
おまけ
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