まめはな雑記

台湾迷の日本人による、旅行記、読書録、その他メモ。台湾以外のネタも少々含みます。

【旅】金門旅行メモ:旅計画の留意点

初めて金門にでかけた。

台湾本島の地図だけを見ていると見つからない金門は、限りなく中国、とくにアモイに近い場所に位置する。大小さまざまな島が集まっているが、その中で最も大きい金門島をメインに観光した。

今回は、地齋に旅行に行って、これを把握しておけば、現地に行ってもスムーズに観光できるだろうと思ったことをまとめてみる。観光スポットの紹介ではないが、これから金門に出かける計画を立てる際、何等か参考になるのでは、と思う。

1.良い時間のフライトはすぐ売り切れる

そもそもかつ、馬祖や澎湖といった離島旅行に共通するところだが、金門にいい時間に到着するフライトはすぐ売り切れる。金門には、立栄航空と華信航空でアクセスできるが、どちらも土曜午前に金門に到着するフライトと、日曜日の夕方に金門から出発するフライトがすぐに売り切れる。

個人の経験だと「すぐに」というのは、旅行1か月まえにはもう売り切れていることがある、というくらいの感覚である。なお、連休の場合はいわずもがな、である。そのため、特に週末を軸に旅行を考えている場合、早めにフライトを抑えたほうがいいだろう。

2.交通の便が良い宿泊拠点は金城か外山

金門内の移動はバスを使うのが便利だと思う。1時間に1本は出ているし、島がコンパクトなこともあって遅れが少ない。このバスの起点/終点となっているのが、西にある金城と、東にある外山である。ちなみに、この2つのバスターミナルは、5.で紹介する台湾好行バスツアーの発着駅でもある。

個人的には、金城の方がにぎやかで、観光客向けの店や土産物店が多い。外山はローカル店が多いが、少し歩くとエバーリッチ(免税店や映画館がはいっている)がある。

どちらに宿泊するかは、雰囲気で選んでもいいが、旅程はある程度考えたほうがいいと思う。例えば、金門大橋でつながっている烈嶼に行きたいのであれば、金城からバスが出ているので、この近くに滞在するのが便利だろう。逆に、八二三戦史館や風獅爺(金門にいる魔除けで、シーサーのような見た目をしている)を見て回りたいのであれば外山の方がアクセスがよい。

なお、この2つのエリアおよびそれ以外の場所でも、閔南建築の古厝(古民家)に宿泊するという案もある。集落レベルになると、金城や外山からバスにのっていくことになるが、それなりに本数はあるので、最終バスさえ逃さないようにすれば問題ない。

ちなみに、わからなくても金城や外山バスターミナルには係員さんがいて、何番のバスに乗るといけるとか、〇番と〇番どっちもあるけど後者の方が空港に早く着くよと教えてくれる。今回の旅行中、バスターミナルの係員さんにはなんども助けてもらってありがたかった。

▼バスの時刻表

https://bus.kinmen.gov.tw/?p=242

ちなみに、バスアプリもあるので、実際の旅行ではこちらまたはグーグルマップ(台湾本島で使うよりも、土日対応がされているので参考にはなる)をメインで使うことになると思う。

バスアプリ

3.飲食店の閉店が早い

日本や台北から旅行に行く際に、現地で最も気を付けなければいけないのはこれだと思う。金門の店は夜が早い。8時にはだいたいの店が閉まり、開いているのはコンビニとドリンクスタンドくらいになる。

そのため、晩御飯は遅くとも7時には食べ始めたほうが良い。

自分はこれを知らずに金門に行ったのだが(あきらかに観光客っぽい恰好をしていたので)7時半には店が閉まるから晩御飯は早めに食べなと、現地の方に教えてもらい、お店に滑り込むことができた。

ちなみに、そんなに早く宿に戻ってどうすれば、という場合は、金門のクラフトビールや、オレンジジュースやレモネードと金門高粱(カクテルにするとうまい)、高粱牛肉乾などを買って宿で晩酌するのはどうだろうか。高粱牛肉乾は普通のビーフジャーキーより柔らかくておいしい。

滑り込んで食べた、酸白菜水餃子

4.刃物を購入するなら受託荷物が必要

金門土産の一つと言えば、砲弾でできた出刃包丁だろう。実際に金門にいったら、出刃包丁以外にも、ハサミやフルーツナイフなど、大小さまざまな刃物が販売されていた。

自分は2泊3日旅行ならバックパックで行くことにしていて、その身軽さをありがたいと思っているのだが、刃物は機内持ち込み荷物にすることができない。そのため、もし包丁の購入を検討しているのであれば、100%受託手荷物が必要になる。

金門にある刃物店

5.台湾好行ツアーは安くて便利、ただし決済に要注意

今回の旅行では、2泊3日で台湾好行ツアーを利用した。金門には7本のツアーバスがあり、このうち4本(A, B, C, D線)は毎日運行している。3本(E, F, G線)は週末のみの運行となっているため、金曜日や月曜日をつなげて旅行する場合は注意が必要だ。

▼ウェブサイトはこちら

https://www.kinmendiway.com/tw/

今回は、A, B, C, D線の4本に乗って観光をした。悠遊卡を使って乗ることもできるが、事前に2日フリーパス(700元)を購入して乗ることにした。

このフリーパスの購入が、外国人には少々煩雑で、今思うと、フリーパスを事前に買わずに、現地の空港やバスターミナルにあるインフォメーションセンターで購入する方がよかったのではないかと思う。

2日間フリーパスはウェブサイトやコンビニ(ibonやファミポート)で購入できるのだが、ウェブサイトでの決済は台湾で発行されたクレジットカードしか使うことができなかった。銀行決済という選択肢もあるのだが、なぜかプロセスの途中でエラーになってしまった。これ以外の決済手段が提示されていなかったので、実質的に、外国人(台湾でクレジットカードを作っていない人)がウェブサイトでチケットを購入する尾は無理だと思う。

つづいてコンビニ。これはよくわからないのだが、セブンイレブンでは購入可能なチケットリストにこのフリーパスが存在していなかった。仕方なくファミリーマートにいったところ、発券はできたのだが、チケットの有効期限が切れていた。ファミリーマートさんに問い合わせをしていただいたところ、どうやらそのままでも使えます、とのことで、実際本当につかえてしまった。台湾のゆるさゆえのトラブルであり、しかし緩さゆえになんとかなった感もある、不思議な状況だった。

ちなみに、コンビニでチケットを買った後は、台湾好行のウェブサイトで日程を予約することができる。こうすれば当日ハラハラしなくて済むものの、実際にいってみたら30人くらい乗れるバスに常客10人程度だったので、予約しなくてもよさそうだった。

なお、金門のバスガイドさんにうかがったところ、新型コロナ前の主要観光客は中国人だったとのこと。いまは、中国から台湾への私的旅行が認められていないため、予約なしでも乗れるのかもしれない。中国からの観光が完全再開したら、おそらく予約必須になるだろう。

ツアーに参加すると貰えるクーポン

まとめ

この5つを押さえておけば、金門旅行の計画で困ることが多少減るのでは、と思う。

金門は意外と大きいので、その日にどこをめぐるのか、ある程度きめてエリアを絞って回る方がよい。その参考として、このまとめがお役に立てば幸いである。

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おまけ

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最後までお読みいただきありがとうございました。