桃園で開催された、世界客家博覧会にいってきた。
インスタグラムなどで広告を見かけており、いつか行こうと思っていたら、会期終了まであと1週間と知り、かけこみで見に行った。
客家とは
もともとは中国北部の華北地方から南部などに移住してきたが、その後世界に移住をしていき、台湾、日本を含むアジアや、米国、アフリカにも広まった。
日本でも名が知られている人だと、シンガポールの建国の父とも言えるリー・クアンユー氏は客家系華人の4世。
博覧会の内容
博覧会は、台湾館、世界館、マーケットなど、いくつかに分かれていた。
台湾館
台湾における客家の全体的な説明に加えて、各地区のブースがあり、様々な観点から客家の文化、歴史、台湾社会や経済への貢献を学ぶことができる。
ここで知ったが、台湾の総人口に占める客家の割合は2割くらいと、思っていたより多かった。
他方、食事以外で「これは客家特有の〜」という認識をもってものを見ることが、これまでほぼなかったので、あれも、これも、実は客家由来のものなのかなど、「見たことはあってもそこまで知らなかったこと」がたくさんあった。
今まで「台湾」と一括りにして理解していたことが、実は表面的な理解に過ぎなかったのだと気づかされた。
また、各地区のブースもあり、多様な面から客家について紹介がされていた。
個人的に面白かったのは、高雄・屏東を合わせた「六堆」ブースと、台東のブース。
「六堆」は、農業発展という観点から、客家の方が開発にかかわった農産物を紹介しており、食べたことがある品種をみつけると、展示の内容が身近に感じられた。
台東は、客家の方と原住民の方のつながりをテーマにしている展示が多く、共同の運河建設や、客家×原住民の婚姻などについて紹介しており、地域色を前面に押し出した、台東ならではの展示という印象を受けた。
このほか、台北は客家の方の運動について(政府に訴える系の活動を紹介するところが、台北っぽいなと個人的に思った)、雲林は客家セレクト食品をテーマにしていた。
また、客家人口を見ると、新北市が全国2位であることや、台中には住民の7割が客家系の地区があることなど、意外だと感じたこともおおかった。
世界館
台湾に限らない、様々な国・地域の客家に目を向けた展示が世界館で行われていた。
まさかアフリカやハワイの展示があるとは思わず、びっくりした。
マーケット
展示場の外ではマーケットがひらかれており、客家料理を楽しむことができた。
客家料理は腹持ちがいいため、これををたべたあと、あまりお腹が空かなかった。
まんぞく、まんぞく。
感想
展示会を通して、客家の文化や、台湾経済への貢献などを知ることができた。
客家に関する知識が増えたことはもちろんだが、結果として、台湾についても、これまでより理解が深まったと思う。
おまけ
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