まめはな雑記

台湾迷の日本人による、旅行記、読書録、その他メモ。台湾以外のネタも少々含みます。

【旅】台鉄で国立海洋科技博物館にいってきた

私は博物館が大好きだ。自分が知らないことを、展示を通じて知ることができるのが楽しいし、そもそも展示されているものが普段目にすることができないモノやコトでもあるので、ワクワクする。普段目にしないモノを見るという意味では、博物館に漂う「非日常」な雰囲気が好きなのかもしれない。

さて、私は暇なとき、たいていグーグルマップを見て次の旅行先を探しているのだが、あるとき基隆に国立海洋科技博物館というものがあることを知った。調べてみると、台北からでも日帰りで行けそうな雰囲気。さっそくでかけてみることにした。

立海洋科技博物館とは

智慧科普、永續海洋、共創榮景(スマート科学を用いた知識の普及、海洋のサステナビリティ、繁栄をともに築く)ことを理念に掲げた、教育・研究機関。

建物が複数あるほか、八斗子にある自然歩道などもこの博物館の管轄で、生態系紹介の看板がある。常設展や特別展は「主題館」という建物にあり、後述する台鉄の最寄り駅はこの主題館から徒歩5分ほどのところにある。

営業時間:9時~17時(月曜日は休館)

入場料:観覧内容により異なる。主題館の常設展+特設展を見るのであれば、300元/人のセット券を買うのがおすすめ。

國立海洋科技博物館-票價資訊

ちなみに私は八斗子に2回いき、1回目は主題館の常設展+特設展(300元)と、週末のみ公開されている典藏館(60元)を購入した。2回目はスマート水族館(300元)を観覧した。支払いは現金またはクレジットカードで、モバイルペイメントは利用できなかった。

アクセス方法

公共交通機関で行く場合のルートはHPにも掲載されている。驚いたことに、台鉄やバスの時刻表まで載っていて、丁寧!HPに載せきれるくらい、本数が限定的、という見方もできるが(笑)

國立海洋科技博物館-臺鐵火車

國立海洋科技博物館-公車客運

なお、今回私が使ったのは台鉄。台北→瑞芳→八斗子/海科館というルートで行くのが最もシンプルだと思う。最寄りの駅は海科館で、ここからだと博物館のメインの建物には徒歩5分ほどで着く。なお、もし20分ほど歩くことを覚悟の上であれば、八斗子から歩いていくのもありだ。というのも、八斗子駅は、ホームの目の前に海岸が広がっていて景色がきれいで、いわゆるインスタ映えスポットにもなっているからである。

後述するが、個人的には博物館がめちゃくちゃ広くて歩き疲れるので、足が元気な往路では八斗子駅を利用し、景色を楽しんで散歩しつつ博物館に行き、復路は最寄りの海科館駅から電車に乗って台北まで戻る、というのが両方楽しめておすすめだ。

中央右に、八斗子駅が見える

主題館

常設展と特設展がある主題館は8階建ての建物で、エスカレーターとエレベーターで上から下まで参観できる。ちなみに、入館時に飲み物や食べ物は入り口の棚に置いていかなければいけないので、要注意。

常設展は、海洋文化、海洋科学、海洋環境、水産技術など、さまざまなテーマに分かれて展示がされていて、どれもおもしろかった。生きている魚が展示されているコーナーはあまりなく、写真や映像、ときには体験コーナーで海について深く学べる内容になっていた。

ちなみに、建物が広いうえに高さもあるので、全部隅々で見ると2時間以上かかると思う。家族連れが多かったが、もしかすると子供は疲れてしまうかもしれないので、セット券よりは、興味がある展示のチケットのみを購入する方が安全かもしれない(ちなみに、今回行かなかったが、子どもむけの専用展示スペースもあった)。

台湾の海岸について紹介しているコーナー

映像美に圧倒された。スクリーンがでかい。

魚について学べることが一目でわかる入り口

特設展の「台湾は世界の台湾」。2023年11月半ばまで開催中。

典藏館

週末だけ解放されていて、博物館所蔵のホルマリン漬け等を見ることができる。このチケットだけ単独で買おうとしたら、係員さんが「広い空間にいろいろブツが置いてある感じですけど大丈夫ですか?」と聞いてきた(主題館のチケットはいらないのか?という意図で聞いたのだと思う)。実際、主題館よりも「標本がおいてあります」という感じの場所ではあった。けど、60元なら見に行ってもいいんでは、と個人的に思う。

この看板に載っているブツが展示されている

アクリルケースがずらり

理科準備室を思い出させる雰囲気だった(個人的な感想)

潮境智能海洋館

主題館とは少し離れた、海沿いにある水族館。こちらは主題館に比べると水族館っぽさが前面に出ていた。

iocean.nmmst.gov.tw

こちらも映像美に圧倒された

ちなみに、海洋センター(海洋中心)が1階にあり、ここでは水族館エリアとは少し違う雰囲気で、カブトガニの成長過程がわかる標本や、金魚の種類紹介などがされていた。

感想

主題館を筆頭に、どの施設もひろくて視覚的な美しさに圧倒された。特に、主題館は、海洋をテーマにここまでクオリティが高く、密な展示をしている博物館はほかにあまりないので、とても面白かった。海や台湾沿岸部の地理などに興味があれば、主題館はおすすめ。他方、デート目的なら、潮境智能海洋館のほうが雰囲気がそれっぽい。

関心のある方は、ちょっと足を延ばして、国立海洋科技博物館に訪れてみてほしい。ちなみに、私は、新しい特設展が公開されたらまた行きたいな~と思っている。

おまけ

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