台湾はバスが発達しており、生活に欠かせないものとなっている。
日常生活ではMRTよりバスを使うことが多いし、このブログで紹介した旅行においてもバスを使うことが度々ある(普段行き来する道では、MRTよりバスが安いというのが大きい、たとえ車体の揺れがすごくても)。
そんな台湾では、2030年のバス完全EV化を目指して補助金の投入をはじめとした施策が実施されている。これは、2050年にネットゼロを目指す台湾の脱炭素化ロードマップと整合性がある取り組みである。
そして、その電動バスについて、ひとつ制度の改正があった。たまたま見つけたので、中文の勉強を兼ねて内容をまとめてみる。
概要
環境部は9月21日、電動大型バス営業の補助にかかる作業要点(補助電動大客車營運作業要點)を公布した。
内容としては、これまで車体の費用を直接補助するとしていたが、これを走行距離や乗車人数に応じた補助に切り替えるというもの。補助金額は150万~160万台湾ドル(460万~740万円)とのこと。
2024年~2030年までに1万2,000台以上のバスが買い換えられるとみており、完全電動化が達成された場合、二酸化炭素の排出量は年間30.7万トン削減されると見込む。また、大気汚染物質の排出量も年間4,327トン削減可能だという。
また、今回の公告では、旧式のガソリンバスから電動バスに買い替えをした業者に対して、大気汚染減少効果補助金として3万台湾ドルの支給または、「車輛汰舊換新抵換媒合平臺」を通じた環境評価開発部門とのマッチング・販売により最小19万台湾ドルを受領することが可能とした。
元ネタはこちらから。
このマイナーチェンジ、バス業者さん的にはどう受け止められるのだろう。
制度としては、より利用されているバスがより多くの補助を得られるので、マクロでみれば効率がいいと言えそう。けど、申請の時に利用者の人数とか確認する手間はかかりそうだし、この制度変更で思ったほど補助金がもらえなくて誤算とおもうひともいるのかな。という外野の感想。