まめはな雑記

台湾迷の日本人による、旅行記、読書録、その他メモ。台湾以外のネタも少々含みます。

台湾の胃腸薬~たべすぎ時の救世主

台湾はご飯がおいしいのでついつい食べ過ぎてしまう。

先日、家族が台湾に来た際、久々にお酒を飲んだことも相まって食べすぎてしまい、激しい胃もたれに悩まされた。どれくらい激しかったかというと、まる1日何も食べられない、吐き気がヒドイくらいの胃もたれだった。日本の胃薬や漢方も持っていたのだが、せっかくなので、台湾の胃薬を試してみようと思いたった。

今回試したのは、日本語のブログやレビューもあった、強胃散というもの。とあるレビューには、悶絶級のまずさだが、効くと書いてあった。

調べたところ、そのへんの薬局で買えるらしいので、Watosonにいって購入した。

中には粉末状の漢方が一回分(2g)ずつ袋に入れられている。

成人の場合は1日3回服用することができる。用法は、基本は食後だが、おなかのはりや消化不良の場合は食前・食後どちらで飲んでもいいらしい。

詳細はこちら:張國周製藥股份有限公司 - 張國周強胃散、 枇杷軟喉糖

さっそく開封。中には黄土色の、かなり粒度の小さい粉(むせそう)がはいっていた。

口に入れてみると...思わず眉間にしわが寄るレベルの苦さ。なんというか、のどを締め付けたくなるような苦み。コーヒーや濃いお茶の苦みとはまたベクトルの違う、しかしいかにも漢方っぽい苦さだった。

ただ、飲んだ直後からのど~おなかにかけてスース―する感覚があった。まるでガムをかんだときのような感覚。気になって成分を見てみると、メントール的なハーブ成分が入っているよう。日本で類似の漢方を飲んでいた時は、メントールは入っていなかったので、これは新感覚だった。このスースーする感覚から、ちょっと胃のむかつきが軽くなるように感じる人もいるかもともいつつ、個人的には慣れないので、あまり好きではない。

これを服用し続けて1週間ほどすると、3日後には揚げ物以外の大抵のものは食べられるようになった。ただ、回復がかなり遅いと感じたので、このタイミングでいったん強胃散はやめて、日本から持参した処方箋も服用した(※)。すると、さらに3日程度でほぼ回復した。

個人的には、強胃散は軽い胃もたれには効くとが、吐き気が出るレベルの胃もたれになるとさすがに処方箋が必要(というより、じっくり効く漢方よりはいわゆる薬を飲んだ方がいい)なのではと思う。ただ、それ以降、軽い胃もたれの際に強胃散を飲むようにしたところ、処方箋を服用するほどの重い胃もたれに至る前に体調を戻すことができている。軽度のいもたれや、悪化の予防、という意味では効くと思う

※実をいうと、台湾に来る半年ほど前に逆流性食道炎を患ってしまい、処方箋と共に漢方を服用していた(もちろん、お医者さんに相談したうえでの併用)。併用していた理由は、処方箋は、消化を助けるものではなく、服用も1日1回ときまっているため、食べすぎたときに臨機応変に飲むことができなかったからである。まあ、逆流性食道炎患っているなら食べすぎないようにすることがそもそも必要なのだが、それでもつい食べすぎてしまったときは、消化を助ける漢方を飲んでいた。そして、今回、強胃酸を購入する際は、日本で服用していたものと成分や用法が同じかを事前に調べて選んでいた。とはいえ、台湾の漢方についてはかかりつけ医に相談をしていないので、両方を同時に飲むことはやめ、片方ずつの服用にした。

ちなみに、悶絶級のまずさそのものは仕方ないが、まずさを感じにくくする服用の仕方として、先に口の中に水を入れてから漢方を飲むと、水のおかげで苦味を感じにくくなるらしい。実際やってみると、確かに苦味が少し軽減される。ついでに、メントールによるスーっとする感じも、口~喉に関してはすこし抑えられる感覚があった。

参考:漢方薬の上手な飲み方|漢・方・優・美 クラシエ薬品 医療関係者向けサイト

 

さて、今回、台湾の漢方を試してみて、たしかにまずいが、軽度の胃もたれなら効くと実感できた。ただ、まずいので、今後あまり飲まなくて済むよう、食べすぎには十分留意したいと思う。この漢方を飲む前は、単に「腹八分目を目指そう」と思うだけでは食欲にブレーキを掛けにくかったが、あのまずさを知って以降は「もうあれを飲みたくないから食事を控えよう」と思うことができた。胃もたれだけでなく、食欲のコントロールにも効く漢方だとおもうので、もし台湾で食べすぎに悩まされたらトライしてみてほしい。

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