今回は、一般の観光ガイドからさらに一歩踏み込んで台湾について紹介されている
片倉真理先生・片倉佳史先生の「台湾深見 ちょっぴりディープに台湾体験」という本ついて、書きたいと思います。
この本と出会ったきっかけ
台湾滞在中(たしか2016年)に、この本の著者およびお写真を撮影されていた片倉佳史先生のお話を伺う機会がありました。
そこで、片倉先生が、台湾に関する書籍を執筆されていることを知り、その後も新しい本が発売されるたびに購入して拝読していたところ、この本に出会ったという経緯です。
さらに、2019年に台湾旅行に行った際、たまたま自分の滞在期間中に、片倉真理先生と片倉佳史先生が、この本に関連したイベントを開催されるということで、参加をしてきました。
本には書かれていない深いお話を聞くことができたのも大変印象的でした。
#物書きトーク と #台湾探見 にて、台湾と日本の繋がりの再確認や、これまで知らなかった場所や見所、歴史など、いろいろなことを学べました。個人的には「台湾と日本の繋がり」というより台湾と日本が世界の歴史の中でどのように関わりあってきたのかを知ることができたのが良かったです! pic.twitter.com/wI47nbfsHZ
— まめはな (@dou4hua1) 2019年5月5日
この本の特徴と感想
台湾という土地や文化だけでなく、そこに住む人にも焦点を当てながら、台湾の魅力を「探見」する本だと思いました。
台湾の観光名所や歴史だけでなく、現地に住む人はどういう思いで伝統行事に参加しているのか、どういう気持ちで店を経営しているのかなどなど…取材を通じて聞き取った台湾人の声もたっぷり掲載しています。
この声こそが、この本を「ちょっぴりディープ」たらしめている要素なのではと思います。
個人的に一番印象に残っているのは、台湾で初めてマンゴーの栽培に成功したおじいさんのお話です。
実はマンゴーは台湾土着の植物ではなく、1954年に台湾政府がアメリカから持ち込んだものだそうです。
それが、いまや台湾を代表する果物になり、輸出をするほどになりました。
自分も、台湾に行くたびにドライマンゴーやマンゴーケーキを買い込むのですが、それもこのおじいさんがいてこそだったのか…と思うと、じーんとくるものがありました。
もし私がこの本をお勧めするとしたら
全く個人的な考えですが、台湾のことはある程度知っていて、有名な観光地(台北、台南、高雄の観光名所)は既に行ったので、もう少しディープな旅がしたい!という方にお勧めしたいです。
また、旅行のガイドブックというよりは、旅先で関連のある場所や物をみたときに「これってあの本に書いてあったやつだ!」と興奮するような情報を掲載している本だという印象を受けました。
直近の旅行計画がなくとも、今後いつか行くであろう台湾旅行をディープに、おもしろくしてくれる本かと思いますので、台湾がお好きな方にはぜひ読んでいただきたいなと思いました!
片倉先生の『台湾探見 ちょっぴりディープに台湾(フォルモサ)体験』を購入&読みました!台中や宜蘭など、普通のガイドブックではあまり注目されない地域についての丁寧な解説や、マンゴーや書店、日本統治時代にもふれつつ様々な視点から台湾について書いてあり、とても面白かったです!#台湾探見 pic.twitter.com/jsAMrcxJCM
— まめはな (@dou4hua1) 2018年8月28日
最後までお読みいただきありがとうございました!