まめはな雑記

台湾迷の日本人による、旅行記、読書録、その他メモ。台湾以外のネタも少々含みます。

添削して思ったこと②

※この記事は2016年9月の投稿を移行したものです

 

この週末、ある3人の後輩の文章の添削をしていました。

勉強に関する質問に回答してもらい、その回答を私が添削するというもので

3人ともちょっとずつ文章がちがって面白かったです。

 

同時に、3人の文章を自然と比較することになったので

ああ、この子はこの書き方がうまいなあ

とか

この子は全体的に説得力のある文章書けてる

などなど

多くのことに気づかされました。

 

ということで、今回は、添削して思うこと②

というテーマで記事を書いていきたいと思います。

あ、②ってことは①もあるのかってなりますよね(なって笑!)?

前回添削を通して考えたことはこちらの記事にまとめてあります~(^-^)

dou4hua1.hatenablog.com

今回はこれ↑とはまた別の観点からの文章になっています!

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今回、添削を通して思ったことは3つです。

ひとつずつ書いていきます。

 

1.順番を変えるだけでいい文章にも悪い文章にもなりうる

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今回の添削で、2つの文章を読みました。

どちらも同じテーマで、質問者が

「AとBの科目、どちらがいいでしょうか?

Aのほうが得意だけど、Bのほうが好きなんです。」

という相談をしているので、それに回答するというものです。

 

この質問に対して、1人目の回答者は

「私はAがいいと思います!

なぜかというと~~

私の過去の経験を話すと~~

だからAがいいと思います」

という文章を書いていました。

 

そしてもう一人は

「まず私の経験を話しますね。

わたしは~~

このときに~~と考えました

今回はAかBということで、Bがいいと思います」

と書いていました。

 

あんまり詳しい文書を載せられないのでわかりにくいかもしれませんが

一人目の回答を読んだ後に二人目の回答を読んで

「なんかすごくテキトウな回答返された気がする」

と私は感じました。

 

しかし、よくよく見てみると一人目と二人目の文章の違いは

「A/Bがいいと思います」

という主張が、文章の初めにされているか、最後にされているか

の違いだけなんです。

一人目は、最初にAがいいという提案をした後に

根拠となる経験などを書いていました。

そのため、自分のために提案をしてくれて、かつ経験も語ってくれた

という印象が残ります。

 

一方、二人目の文章は、いろいろ経験を書いた後に

「Bがいいと思う」と述べていて

なんだか長い話を聞かされて最後にちょっと提案しといた

くらいの文章に感じられました。

 

つまり、提案の【根拠】として書かれていた文章が

自分への提案のためのものなのか、わかりにくくなってしまったのだと思います。

だから、それがわかりにくかった二人目の文章は

「なんとなくいろいろ語った後に提案もしておいた文章」

のように思えてしまったのだろうと感じました。

 

ただ「どちらの方がいいと思う」

という文章の置き場所が違っただけなのに、です。

順番って大切なんですね。

 

2.「具体性」って何を書けば具体的なのかわかりにくい

 

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私がこのタイプの文章の添削をするときに重視していることが

「具体性をもたせること」

「自分にしか書けない文章を書く」

ということです。

 

一般論は、質問をしてくる側も聞いたことがあるはずで

それでも解決しないからここに質問をしているはずだから

一般論ではなく、自分の具体例を書くこと!

そしてその文章を読んだ相手が

今すぐ何から始めればいいのかわかるくらい具体的に書くこと!

 

これをいつも重視して勉強の相談には回答するようにしています。

しかし、この「具体性」というものが

何を持って決まるのかということがちょっとわかりにくいようです。

 

確かに、どんな情報があったら「具体的」なんだろう…

と考えてみると、真っ先に思いつくのが数字

1日何時間勉強したとか、何回過去問を解いたとか。

 

といっても、やっぱりこれも結構よく聞く話だから

人によっては具体的というよりは例示に感じてしまうかも…?

 

そこで「これなら具体的って思えるなあ!」と感じたのが

数字+ストーリー

というものです。

 

1日何時間何を勉強した

という単発の情報だけでなく

ある日の勉強内容は、1時間国語、2時間英語、3時間英語

そして翌日は2時間世界史と生物と化学をやりました。

という風に、単発の情報をつなぎ合わせてストーリーにする

なんだか一気に具体性が増したような気がしてきませんか?

 

具体性というか、もっというと

ああ、この流れでやればいいんだ!っていう

一連のやるべきことが見えてくる気がしませんか?

 

起承転結とかオチとかはいらなくて

単発の情報をつなげてストーリーにする

これによって人って具体性を感じられるのかなと思いました。

 

3.読み手を意識している人の文章は読みやすい

 

これは言わずもがなです(笑)

意識している人の文章のほうが読みやすい…当然です。

 

じゃあどう読みやすいのか?

そこです、今回書きたいのは。

 

特に、体験談系の文章を書くときにありがちなんですが

「時系列で出来事を書いていって、最後結果、学びを書く」

っていう書き方、皆さんやっていませんか?

実はこれ、読み手側として読むと、めっちゃ読みにくいです。

なぜか?

時系列に沿って書かれている出来事の重要性と

出来事が根拠なのか、追加情報なのかといった立ち位置がわからないからです。

 

たとえば

中学校1年生から吹奏楽部に所属していたけれども

中学2年生までは全く県大会に進めず、悔しい思いをしました。

しかし、中学3年になって、積極的に外部の講習会に行くようになった結果

初めて県大会に出場できるようになったのです。

また、その中のある大会では、東日本大会にまで進むことができました。

当日は非常に緊張した上に

自分たちのような成り上がりの団体が入賞するわけないと思っていましたが

結果発表の時、最後の1団体として名前を呼ばれて

初めは信じることができませんでした。

そのくらい、驚いてしまったんです。

結果、努力も大切だけれど、努力の仕方を考えることも重要だと感じました。

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どうですか、この文章?

実体験を書いている側からすれば、時系列順に書いているので

きっと相手にもストーリーは通じやすいと思っているかもしれませんが

読んでみると、前半部分、結構どうでもいいなあ

って思いませんでしたか?

 

これが、読み手を意識できていない文章です。

じゃあ、読み手を意識するって「具体的」にはどうするの?

ってことになりますね。

 

私が依然教わって以来よく行っているのが

「結論を先に書く」

「最初に何を書くか明示する」

というものです。

 

例えば、今回の質問に対する回答であれば

「私はAにした方がいいと思う」

という結論や主張を先に示したり

「まずは経験を書きますね」のように根拠の中でも

自分は今から何を書くのか示したりすると

読み手が「今からどんな情報が入ってくるのか」ということがわかり

内容が理解しやすくなります。

 

書く側からすると「ネタバレしたくないなあ」

と思うかもしれませんが、ネタバレも何も

逆になんも提示してこない文章は(小説以外)

「なんかしゃべってんな~、でもこの人何が言いたいんだろ?」

って思いながら聞き流ししているので

そもそも聞く耳を持ってもらえていない可能性があります(笑)

 

相手に聞いてもらいたいのであれば

やはりそれなりの配慮をして文章は作っていきたいものですね。

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さて、ここまで書いてきましたが、どうだったでしょうか?

 

「読みたいと思う文章って何だろう」

というテーマに引き続き臨みつつ、自分も文章を書いていきたいと思います~。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!