度々お世話になっている、台湾好行バスツアー、今回は澎湖西部を巡る、媽宮・北環線のツアーに参加した。
澎湖の台湾好行バスツアーは3つのルートがあり、どれも朝8:30ごろから始まり、午後3時前後に終了する。過去に別の路線に参加した際の記事は以下のとおり。
今回は、媽宮・北環線ということで、主に西嶼エリアを観光した。このエリアでは、独特な形の玄武岩、伝統集落、ガジュマルで覆われたお寺など、澎湖の気候と文化に触れることができる。
ここから、観光した場所を簡単に紹介する。
通樑古榕と澎湖保安宮
通樑古榕は3回目の訪問ながら、初めてツアーでガイドさんの解説を聞きながら観光した。通樑古榕は、もともとひとつのガジュマルの木だったのが、枝を伸ばして、それが幹のようになり、現在のようになっている。
ガジュマルは、塩気のある海風にさらされても成長できるので、ポンフーの県木にもなっている。
赤い帯が巻かれた幹がその大元らしいが、大元自体はもう生きておらず、周りを囲む枝によって形が保たれたままになっているそう。
ここにきたら外せない、サボテンアイスも美味しかった。
外垵漁港と三仙塔
澎湖の西嶼南端にある外垵漁港にきた。ガイドさん曰く、別名台湾のギリシャらしい(斜面に白い建物が立っているからと思われる)。
漁港を見渡せる丘には、三つの石の塔(三仙塔)があり、これは澎湖でよく見る鎮風塔とはまた少し違う、風水パワーを持つものだそう。
この港は、写真の角度だと分かりにくいが、左右の岬のうち左が短め。風水では、右が女性、左が男性を指し、この港は男性の寿命が相対的に短くなるような地形をしており、漁に出た男性が事故に遭うことが度々あったそう。
それを改善すべく、左側の岬の丘の上にこの石の塔を建て、男性の寿命が長くなるように調整したのだとか。効果のほどはわからないが、ポンフーが位置する台湾海峡は季節風が強く吹くので、漁が危険と隣り合わせ、ということも珍しくなかったのかなと思う。
池東大菓葉玄武岩
数年ぶりに訪れた、澎湖の柱状玄武岩。めっちゃソイジョイっぽい笑
この日は晴れて、海と空と、岩と草のコントラストが綺麗だった。
アップこそしないが、ツアーガイドさんが色々写真をいっぱい撮ってくださった。
ちなみに、ガイドさんが、最近ここに新しく見所ができてねぇ…と案内してくれたのはファミマ。確かに、数年前に来た時はなかった…!観光ハイシーズンのポンフーは暑いので、このコンビニが休憩スポットになっていた。
二崁聚落
午前中最後の観光スポットは、二崁聚落。明朝末期に、金門から移り住んだ人が澎湖西部につくったことが起源だそう。詳細は以下のブログにまとめたので、気になる方はぜひ。
鯨魚洞
澎湖にある、鯨のように見える玄武岩柱。波と、季節風(東北風)の侵食で、岩の下部だけが削られた結果このような形になった、不思議な岩。
この鯨型のアーチ周辺には「この道以降、落石が起こりやすいので、一気に歩いてください」と言う看板があり、この岩だけでなく、周りの岩もそれなりに侵食にさらされていることがうかがえた(アーチの手前にゴロゴロ岩が落ちているのはたぶんそれ)。
ちなみに、この日のランチは、この近くのお店で食べた。
跨海大橋
台湾好行バスツアーの最終観光スポットは、西嶼の陸の玄関口である跨海大橋。
青空に白い橋が映える。
橋の近くには、「玳瑁石斑」という模様が特徴的な石斑魚の一種の像があった。
ポンフーの県魚で、石斑魚は、日本語だとハタと呼ばれる。ハタそのものは台湾や中国では結構養殖されていて、レストランに大勢でいくと、終盤だいぶお腹がいっぱいになったタイミングで蒸魚として登場すること多数。
私の場合、生きてるハタより、蒸されたハタを見た回数の方が圧倒的に多い。白身魚で、蒸されるとフワプルっとした身にお汁が染みて本当に美味しい。
感想
これまで自分一人で訪れた場所も、ガイドさんの説明を聞くと、歴史や、その物が何を意味するのか等、観光地のメタな知識を知ることができるので面白かった。
ちなみに、この日のガイドさんは澎湖ご出身の、ちょい日本語できるフレンドリーな方だった。「中文OK?」と言われて「OK」と答えたら「台語OK?」と聞かれたけど、流石にそこまでの能力はない私でした。1年半住んで、いまだに片手で数えられるほどの単語しかわからないので、ちゃんと勉強しないと、その言語環境にいようが外国語は身につかないんだな…と思った笑
澎湖は海岸線がかなり複雑で、島を縦横断するとなると、良い交通ルートを考えて効率的な移動をする必要がある。特に、現地で運転ができない場合、暑い澎湖でたくさんの観光スポットを巡るのであれば、この台湾好行がおすすめだ。
公式サイトはこちらから。
最後までお読みいただきありがとうございました。