まめはな雑記

台湾迷の日本人による、旅行記、読書録、その他メモ。台湾以外のネタも少々含みます。

【病】台湾で目に異物が入って眼科に行った話

台湾で生活して1年半が経過した。

最初の1年は病院とは無縁だったのだが、後半は何かと病院にお世話になっている。

dou4hua1.hatenablog.com

dou4hua1.hatenablog.com

私の場合、海外で病院に行くと海外旅行保険の手続をしなければならない(しなくてもいいけど手続きした方がオサイフ的に良い)のだが、幸か不幸か、その手続きにも慣れつつある。

さて、そんな体調不良エピソードvol.3は、意外にも眼科にお世話になることとなった。

日本にいたときも含め、私は胃腸内科と歯科にはかなりお世話になっているが、眼科にお世話になるのは久々だ。たぶん、最後にお世話になったのは、初めて眼鏡を作った中学生のときだと思う。

眼科に行かねばならなくなった際、台湾で眼科に行ったという日本語の(それも比較的新しい)情報があまりないことに気付いたので、そこに一石投じられたらと思い、ブログに残すことにした。

眼科に行くことになった経緯

まず、そもそも眼科に行くことになった経緯であるが、100%私の自己責任である。

ある日、顏用のスクラブ(砂のような粒子が入った石鹸)で洗顔していた。もうこの時点でお察しだと思うが、この粒子が目に入ってしまったのである。

スクラブで肌をマッサージし、それをお湯で流す際に、うっかり普段の洗顔と同じように、掌で顔をじゃぶじゃぶとすすいでしまった。この時に粒子が左目に入ってしまったのだ(激痛だった)。

あわてて流水で出せるか試してみたが、粒子の一部がなかなか出てこない。鏡で異物の場所を確認しようにも、目が痛くて開けられないので、確認できない。ちなみにこの時の時刻は23時。

少し考えたが、スマホで調べようにも目が痛いので、この日はとりあえず寝ることにした。過去に、目に入った異物がしばらくして自然に出てたこともあったので、もしかしたら今回もそれで済むかもという楽観的な考えもあった。

しかし、翌朝も目に入った粒子全てはでてこなかった。ただ、痛みが減って、目を開けるようになったので、ウェブ検索をして、人工涙(目薬)で強制的に涙を流して異物を出す方法があると知った。そこで、薬局で目薬を買って何度かさした。粒子の一部は流れ出たが、全部は取り出せなかった。

余談だが、水で目を洗うと、目を保護する成分まで流れてしまうため、緊急時以外は、水より人工涙で流す方が良いらしい。これを知ったとき、以前お付き合いしていた人(コンタクトユーザー)が、最も涙に近い成分の目薬はこれなんだよねと言っていたことを思い出した。しかも、その目薬、台湾でも簡単に手に入ったのである。元恋人との思い出は脳内削除済みでも、この情報だけは片隅に残しておいてよかった。

ウェブ検索した際、目の上の溝に異物が入ると自然に流れ出ることがない(=眼科に行くしかない)という説明を読んだので、眼科に行くことにした。まずは病院を探さなければならない。

病院探し

台北には、日本語ができる医師のいる病院は複数あるが、それが眼科医で、かつ自分が診療を希望する日程に出勤しているかとなると話が変わってくる。

以前、胃腸炎になったとき、台湾在住日本人がよく行くとされる病院(日本語ができる医師もいらっしゃる)に行ったが、仕事や予約可能枠の兼ね合いで、結局、中文での診察になった。

今回調べたところ、確実に日本語対応が可能な眼科は天母(日本人学校があるエリア)にしかないことが分かった。私は天母に住んでいないので、仕事の合間に、視界不良な状態でそこまで行くことは難しい。最終的に、自宅/職場付近のローカル眼科にいくことにした。

大学病院のような大きな病院に行くことも考えたが、前回胃腸炎で病院に行った際に、大きい病院ほど健康保険証(健保卡)でシステマチックに管理されており、健保卡を持っていない自分は何かと手間がかかった経験から、小さめのローカル病院に行くことにした。

台北には眼科がおおいが、大きく分けて、眼科醫生と、眼科視光師の2タイプの病院があるように思われた。前者はいわゆる眼科で、後者は視力矯正を専門とする病院のようだった。そこで、いわゆる眼科としての診療が可能な病院を探し、EYEPLUS(聚英)さんにお世話になることにした。

eyeplus.com.tw

専門は視力矯正のようだが、ウェブサイトを見ると、いわゆる眼科診療もしているようだった。

予約

EYEPLUS(聚英)さんは、ウェブ予約は3日前までに行うシステムだったので、いちかばちか、当日枠がないか聞いてみようと思い、予約なしで病院にいってみた。

結果、今日はいっぱいなので次の営業日に来てくださいとあっさり言われてしまった(そりゃそうだ)。そこで予約をとり、その日は帰宅。ちなみに予約は「〇月〇日の午後」というかんじで、ピンポイントの時間ではなく、午前/午後/夜のどの診療時間帯に来院するかを決めるものだった。

なお、このやり取りは全て中文。外国人はゼロだった。

診療

予約した時間帯に来院。

今日はどうなさいましたか?と聞かれたので、事情を説明し、身分証、目に入った異物の写真、これまで使った人工涙の成分表示をみせた(問診票を入力してくださった)。言語に自信がないなら、なるべく具体的な情報を伝えられるよう、現物を持っていくなり、写真を撮っていくなりするといいと思う。

待合室。番号や名前を呼ばれるので、聞き逃さないように。

眼圧検査を受けたのち、いよいよ診察室へ。診察前に、冒頭描いた通り、海外旅行保険の申請をする兼ね合いで、お医者さんの診断書が必要になるため、中文か英文でいいので記載してほしいとお願いをした。お医者さんは快諾してくださった。

問診票のおかげで「目にスクラブの粒子が入ってしまいました」と言っただけで診察スタート。専用機器で左眼をみてもらったあと、お医者さんがゴム手袋を変え、綿棒を取り出した。

事前にウェブサイトで調べていたので、この後何が行われるか予想はできていたが、瞼をひっくり返して、目の上の溝に入ってしまった粒子を確認、綿棒でちょいちょいと除去してくださった。この間、お医者さんが「下を向いてくださいね」というので、この指示だけ聞き取れれば大丈夫だった印象。除去中は、違和感はあったものの、痛みはなく、賞味5分ほどでおわった。

瞼を戻したあとは、どんなに瞬きをしても違和感のない、視界がクリアになった感覚になった。

その後、目の炎症を抑える目薬を処方され、診断書(保険会社提出用)の受け取りと、会計を済ませて終了した。全学自腹だったが、お値段は処方箋もあわせて900元(約4500円)ほどだった。意外と安く済んだと思う。

所感

目にスクラブが入って取れなくなったときは本当に焦ったが、眼科は綺麗かつ、診療もはやくて助かった。ローカル眼科だったが、診断書を書いていただけて、ありがたかった。外国人にとっては、保険証がなくても事情を説明すれば受け入れてくれるし、大きい病院と違って保険証を使った各種登録が不要なので楽。

ただ、受付~異物の除去までは全て中文なので、中文がある程度できないと厳しいかも(特に、お医者さんの指示を理解してその通りに目を動かしたりする部分)。

ちなみに、ここでいただいた診断書(英語で書いてくださった)を、保険会社に提出するために、翻訳するのが大変だった。①走り書きの英語を解読する、②略語を調べて翻訳をつくるのに、病院を探す以上の時間がかかってしまった。

翻訳を助けてくれたウェブサイトを備忘録がてら紹介しておく。

眼科英語・略語一覧 | めだまにあ

Menu 19 眼に関する英語表現|C-MEC.JP

台湾で目のトラブルを抱えた方の参考になれば幸いである。