SNSの通知によると、3年前の今日、筆者は澎湖にいたようです。
今日は当時の写真を通じて澎湖滞在を振り返りたいと思います。
澎湖とは
台湾海峡にある島で、澎湖諸島(ほうこしょとう)と呼ばれています。
中国語の読み方は「ポンフー(peng2 hu2)」です。中国語にするとなんだかかわいらしい発音になります。
澎湖の場所はこちらです。
台湾で唯一の離島県なため、台湾本島からだと船または飛行機でいくことになります。
筆者は、台湾人の友人に「船は酔うからやめておけ」と忠告されたので、台北の松山空港から飛行機で澎湖に向かいました。
澎湖の歴史
澎湖政府HPによると、今から約5000年前にすでに澎湖に人が住んだ形跡があったそうです。
17世紀になると、澎湖はオランダや明、鄭氏、清、最後は日本と、多くの支配を受けることとなります。
これは筆者の私見ですが、澎湖は、台湾海峡という位置にあることから、交易や軍事において重要な土地だったのではと思います。
澎湖を観光すると、砲台や要塞などがあり、軍事的に重要な位置にあったことがとてもよくわかります(一方で、あまり交易の跡は見られなかったけれど、どうなんだろう…)。
ざっくり澎湖の支配の歴史をまとめると以下の様になります。
1604年、オランダ東インド会社が澎湖に上陸(1624年には台湾南部も占領)
1661年、そのころ中国を治めていた明が清に敗れると、明の遺臣で「反清復明」活動をしていた鄭成功がオランダ人を駆逐して澎湖を支配
鄭氏ともども明が滅ぶと、その後は清が澎湖を支配
1885年、清仏戦争で一時期フランスが澎湖に上陸(清は、ここで欧州列強が台湾を重視していることに気付く)
1895年、日清戦争で清が敗北。下関条約で澎湖および台湾が日本に割譲される
1945年、日本が第二次世界大戦に敗れ、ポツダム宣言で澎湖の領有権を放棄。澎湖は「澎湖縣」となる。
(参考)
澎湖の観光名所
離島ということもありビーチがとてもきれいです。
また、ハート形をした石͡͡滬もチェックインスポットとして有名です。
雙心石滬:澎湖の中の七美にある「ポンフーといえばこの景色有名ですよね」という観光名所。カップル沢山いました。満潮から引き潮になって2時間後くらいに行ったので、水没してました。干潮のときにはここの♡の中に魚が残されて、あとはお察し…という感じに使うそうです。 pic.twitter.com/qTqJhZ6M9M
— まめはな (@dou4hua1) 2017年9月17日
ただ、それだけでなく玄武岩や廟、水族館なども有名です(これは次の記事でまとめようかと思います)。
また、実は台湾で最も古い媽祖廟(澎湖天后宮)があるのも澎湖です。
有名な食べ物は、サボテンです。
澎湖にはいたるところにサボテン(仙人掌)が自生しており、この実を使用した真っ赤なスイーツが人気です。
サボテンについての詳しい話(ほかにどんなサボテン食があるのか、なぜ食べるようになったのかなど)は、以下のブログに書いています。
その他澎湖のマニアックな話
観光客向けの情報ではないかもしれませんが、そのほか澎湖についての情報をまとめると以下の様になります。
- 県章:「澎」の文字をデザイン化したもので、灯台と波がモチーフになっています。なんだかかわいい。
- 県花:天人菊。原産は北アメリカらしいですが、台湾や日本に帰化している植物です。台湾だと、澎湖にしか生息していないんだとか。
- 風が強い:澎湖は風が強い島としても有名です。夏の観光シーズンはそこまででもないのですが、冬は風が強く寒いようです。
ちなみに、夏であっても台風が来ると当然ですが風が強くなります。
澎湖に限らずですが、日本に大きな台風がくるとき、その台風は台湾も通過していることが多い(でも日本の天気予報ではそこまで言及はしない)ので、台湾の天気予報をみていると、この後日本にどれくらいの威力の台風が行きそうなのか、よくわかります。
ということで、まずはふりかえり①ということで澎湖の概要を整理しました。
②では実際に足を運んだ場所などをまとめようかと思います。