まめはな雑記

台湾迷の日本人による、旅行記、読書録、その他メモ。台湾以外のネタも少々含みます。

台湾で使うボポモフォとは?仕組みと勉強方法を紹介!

台湾で中国語を学んだことがある人であれば「ㄟ」とか「ㄇ」といった謎の記号を目にしたことがあるのではないかと思います。

実はこれ、台湾で漢字を入力するときに使われるツールで、注音符号というものです。

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日本で中国語を習うと、普通はピンインを使って漢字を入力する(あるいは試験でふりがなをふる)と思います。

しかし、台湾では注音符号を使って漢字を入力をするのが普通です。

今回は、注音符号とはどういうシステムなのか、またマスターするにはどうすればいいのかを、私の実体験も踏まえてお伝えできればと思います!

 

 

 

注音とは

台湾で、漢字を入力するときに使われている符号です。

たとえば「名」という文字を入力するときは

ピンイン:míng

注音:ㄇㄧㄥˊ

となります。

 

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左上に注音とピンインが合わせて記載されています



 

注音は全部で37音あり、子音母音を組み合わせて音を表記します。

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ちなみにキーボードは、写真の様な子音のみが先に表示されるタイプと、子音+母音がまとまって表示されているものがあります。

 注音にも語順があり、先頭の4文字ㄅㄆㄇㄈをとって、ボポモフォと呼んだりもします。

 

 

 

 

注音のしくみ

1.子音

それでは、注音の音の仕組みを紹介していきたいと思います。

まずは子音からです。

子音には21の音があります。

 

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 2.母音

続いて母音です。

母音は、単体で音を表すこともあれば、2つ以上の注音を組み合わせてひとつの音を表すこともあります。

まずは単体からです。

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続いて、複数の音を組み合わせる複合母音です。

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個人的には、この複合子音を覚えるのが最も大変でした。

ポイントとしては

ㄢ・ㄣ →最後がnでおわる(ngではない)

ㄤ・ㄥ →最後がngでおわる

ということを覚えると、発音から注音の組み合わせを推測することができます。

とはいえ、ㄩㄥ=yong/iong(雄=xiongで使う)などは、なかなか覚えることができず丸暗記した記憶があります...

 

 

3.声調符号

中国語で大切な四声は、ピンインと注音共通です。

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声調符号は、その漢字の音をあらわす最後の注音符号につけます。

説目だけだとわかりにくいと思うので例を挙げると、下の写真のようになります。

子音は2つありますが、声調符号は「最後」の子音につけるので、ではなくにつくことになります。

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注音マスター方法

注音のマスター方法についてですが、筆者はピンインを習得したうえで注音を覚え始めたので、ピンインがわかる方向けの方法をお伝えできればと思います。

1.新しい語彙を覚えるときに、ピンインと注音を合わせて書く

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こんな感じで、まずはひたすらピンインと注音を対応させていきました。

単語練習で、漢字を何度も書くときに、注音も併せて書くようにして、音と符号を一致させていきました。

 

 

2.注音キーボードを使う

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携帯電話の入力を注音モードに変更し、できるだけ毎日注音を打つようにしました。

我(ㄨㄛˇ)や嗎(ㄇㄚ˙)など、よく使う漢字から注音を覚えていくことができます。

 

1~2を毎日繰り返して、2か月ほどたってやっと、ピンインと同じくらいの速度で注音を打てるようになりました...(ただし携帯電話限定)。

非常に地道なやり方ではありますが、使う頻度を増やしていけばより早くマスターできるのではないかと思います

 

また、実際、注音が使えるようになると

高雄(gāoxióng→ㄍㄠ ㄒㄩㄥˊ)のように、ピンインに比べて一つの文字を入力するのに必要な符号の数が減り、文字を打つのが早くなります

 

マスターするまで時間がかかりますが、マスターできると結構便利です!

 

 

 

台湾留学で役立つ注音

実は、台湾に語学留学したり、台湾の大学で中国語の授業を学ぼうとするときはピンインを使うこともあります。

筆者の場合も、ピンインで発音を習うところからスタートしました。

(欧州の留学生に、漢字に加えて注音も覚えてもらうのは確かに大変そうだし...)

 

ですが、語学の先生を除き、台湾人の中には注音はわかるけれどピンインは使ったことがないという方もいらっしゃいます。

そのため、言語交換をしてもらうときや、発音をチェックしてもらう場合は、注音を理解できるとコミュニケーションが容易になる気がします。

実際、筆者の言語交換相手はピンインは使ったことがないという学生さんだったので、発音チェックや発音矯正のレッスンでは注音を使っていました!

 

また、若干話が変わりますが、台湾ではスラングのように注音を使うこともあるので、注音がわかると夜市や友達のFB投稿を見るのが楽しくなると思います(笑)

たとえば、文章の最後に「」とついていたら、実は「嗎」の省略だったりします。

 

友達とのコミュニケーションもより楽しくなると思いますので、興味がある方にはぜひ注音入力トライしていただけたらなあと思います。

 

 

 

少々長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!

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